人生に、柔和な夜がいくつ訪れるか?
学生時代からの友達と温泉に行くことが好きです。
たいていは夜の9時くらいから始まる会です。
それなりの若者同士が集まれば、熱く語ること(夢とか希望とか)がたくさんあるのではないかと思われがちですが、そんなこともなく。
意味もなくサウナに入って30秒くらいで出てきたり、露天風呂に設置されたTVをみていたらお湯から出るタイミングを見失ったりするようなゆるい会です。
車を出してくれる友人がいるのでそれに合わせて酒も飲みません。むしろ特茶を飲んだりして、いつもより健康的に過ごしています。
僕はそんな他愛ないイベントのある夜を『柔和な夜』と呼んでいます。
普段はつけない風呂上がりの乳液(備え付け)をしているからでしょうか。
どこか角の取れた夜、ぱたぱたとサンダルを鳴らしながら歩く帰り道。
幸せと呼ぶには、まだ少しなにか足りないような。
けれど、こんな柔らかさが、この先もたくさんあってほしいといつも思います。
たとえば何かがすごくうまくいった夜だったり
愛する人と素晴らしい時間を過ごした夜だったり
そんなことは、人生の中で過ごすたくさんの夜の中ではほんの少し、数えるほどです。
むしろ、簡単には眠れないような日が続くことのほうが多いのかもしれません。
だから、僕はこの当たり前をこれからも望んで生きていくのです。
人生の最後、死ぬ間際になって思い出すのは、きっとこんな日のことだと思うから。
おしまい。
創作メモ、備忘録、ブログ。
初めまして。
carrot(キャロット)と申します。
本日より新たなブログを開設いたしました。
簡単に自己紹介をさせていただきますと、僕は実家暮らしのフリーターです。
それも、脚本家になりたいなどと言う夢を持った、質の悪いタイプのフリーターです。
両親には毎日ギリギリの言い訳をしつつ食事と寝床を提供してもらっています。
このブログはフラフラした根無し草のような人間が、ふらふらとした覚束ない手つきでキーボードを叩いて書いて生まれたものを、畏れ多くも世間に向けてみたらどんな反応があるだろうか?という試みによって始まったものです。
この手のブログにありがちな、ポエムのようなものは、なるべく避けようと思っています。(実際、自分でも目も当てられないようなエモい(笑)リリックを無暗矢鱈と自家発電しているのは事実ですが)
具体的には習作の中で疑問に思ったことや、日々の話題について思ったこと、コンクールへの進捗状況や僕なりの創作論、映画、本の感想などを中心に書いてくつもりです。
自己啓発本のようなわかりやすいHow toや専門的な話題は多くないかもしれません。
世間や人間関係のなかで感じたことを、根無し草的視点から描写していく中で、読んでいる方にもなにか新たな発見が生まれる。そんなきっかけになればいいと思いつつ、記事を更新してく次第です。
願はくは、誰かの心の栄養に。
なにとぞよろしくお願いいたします。
おしまい。